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明日の記憶 (2005/日)(堤幸彦)

2006-05-14 23:47:51 | 映画遍歴
働き盛りを襲うアルツハイマー病。その恐怖、と対峙する勇気。演出も秀逸で見ごたえがある。
何よりも渡辺謙の演技に尽きる。この人の演技ってどれを見ても臭くないのがいい。役所広司がそろそろそうなってきているのに較べ彼は全く新鮮。不思議な俳優だ。
突き上げるような苦しみ、哀しみ、諦観、喜び。どれをとっても僕たちへの接近を感じ取ってしまうぐらい広く大きい演技だ。彼を見ていると僕たち自身の問題にして考えてしまうぐらい鋭い演技だ。
対してそれを受け止める樋口可南子の演技もすこぶる的確だ。瞬発的に炎が燃えるような演技、、、感心する。
人間って、でも精神がまず基本だと思うので、脳がだんだん退化していくっていうのは絶えられないですね。
自分でなくなるということですからね。
まさに廃人といってもいいのでは、、。
なんか、感じてしまう、テーマの大きなドラマでした。秀作です。
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