B級十分の味わいを漂わせながらも、ある一人のヤングのけなげさを前面に出した小編であります。怒涛の登場人物。そしてキャラが放つまばゆい光。これだけ個性的な俳優陣をしっかりとかじ取りしている【佐藤祐市】の腕前はしたたかだ。
面白い。面白いけれども、でも今これだけ忙しい会社ってちょっと現実離れしてませんか?まあ、ソフト産業でも一番最後の下請けだからそんなものかもしれませんが、これでは現代の失業プアから . . . 本文を読む
月曜日。ただなんとなく足は梅田へ。TOHO梅田でまずムーアさんの「キャピタリズム マネーは踊る」。意外とムーアは真面目なんだ。でも経済的にはいい写真もあるけれど短絡的。こんな経済論で観客は動かされないとは思うけれど、、。
でも、本当に今アメリカは中産階級がなくなり現象的には日本と似ているような気も、、。
食事をして「2012」。これはもう映像でスペクタクルを見る映画の享楽でしょう。またまた出てく . . . 本文を読む
面白い。本当に面白い。くすくす笑えるシーンのオンパレード。でも場内はシーンとしたまま。女性客が多いせいだろうか。分かるよ、ケイデンさん、本当にあなたの脳内と僕のそれは通じ合うものがある。素晴らしい。ホント最高。
でも、この全編漂う死臭は何だ。終わっても終わっても執拗に映像に覆い被さる。
【カウフマン】一流の8 1/2なんだよね。映画作家は映画を何本か撮るとみんな作りたがるその最たるものであるの . . . 本文を読む
ちょっと時代がかったというか古めかしさを感じる映画です。映像も凝ってなく、話も展開も普通。最近これほどナチュラルな映画も珍しいかな、と思う。
登場人物は結構多いんだけれど、ほぼ3,4人に話は絞られる。ボクシングで亡くなった父親の相手ボクサーを、当時子供だった主人公がそれほど憎むだろうか、というのがまず疑問。同じジムで練習もしていた師弟対決の試合だったのだ。余計不思議。
中村獅童も認知症の母親が . . . 本文を読む
この映画にいろんな角度からの批評があるとは到底思えない。これほどのCGで地球規模の描写を徹底させた演出力(但しCGの)は驚異的だ。
少なくとも映画料金の均一化についてさえ論議が出てもいいのでは、(と、これは大げさかな?)と思われるほどの圧倒的な視覚の勝利。そして、映画的快楽(エクスタシー)。ストーリー的には突っ込みどころも多いが、それはこの映画の場合付け足しだから、観客はただ目の前のド迫力を堪能 . . . 本文を読む
意外とまじめで一途な【ムーア】。今度の対象は資本主義。ああ、そう来るか、、。でも単純だなあとも思う。けれども意外と歴史浅きアメリカの経済歴史を知らない僕。だから冒頭の単純アメリカ経済史は興味深かった。
結局2つの大戦に戦場とならずに富を莫大に蓄えたアメリカ。そして現在の戦争は陸地を必要としないキャピタルマネーゲームでもあるのだ。だからこそアメリカは初めて(経済)戦争に敗れたとも言える。
中産階 . . . 本文を読む
冒頭の絵コンテの美しさは比肩するものがないです。しかし、明らかに大人しかも老年世代を意識した映画作り。ディズニー映画で童心に戻らなくても見られる映画があるということにまず僕は驚いてしまう。
何を隠そう、僕はこの「童心に戻る」ということが全くできない欠陥人間なのです。それは僕のはるか昔の幼児のときからそうであった。僕の子供時代にはテレビで毎週ディズニーランドというアメリカの番組をやっていた。「おと . . . 本文を読む
詐欺師の話なんだ。それも珍しくない結婚詐欺師。でも最近はマスコミを賑わしているように女性が男性を騙す方向に変わってきているらしいですが、、。
というように、詐欺っていうのは古い職業の一つなんです。もちろん僕の身の回りには詐欺師がわんさかいます。セールスマンなんかほとんど詐欺師でしょう。学校の先生も然るにそう、職場の上司だって立派な詐欺師です。犯罪になるかならないか、という相違はもちろんありますが . . . 本文を読む
CIAが一般人を新聞広告で騙し拉致しそして殺人実験を繰り返していた、なんてそんなテロップから始まるこの映画、『SAW』に似た密室劇でもある。
でも先日『SAW6』を見たところだからか、それほどワクワクするものがないまま映像を見続ける。実行者側の女性テスト生の心理が対極に語られているので、『SAW6』より輻輳した広がりを見せるが、如何せんCIAの思惑がどうもいまいち明確でないので、ただの密室サスペ . . . 本文を読む
年末恒例の会議で東京へ。本来は当日に行くのだが、前の日から行くことにしている。
昼過ぎ、羽田到着。飛行機は思いのほか空いている。ゆったりとしていると着陸。JRで渋谷へ。時間がなかったので、ホームのカレー屋であわてて昼食。850円。大阪に比べるといつ来ても思うのだが、単価が高いような、、。(100円ぐらいの話だが)
渋谷から京王に乗って、下北沢へ。長年東京に住んでいたとき、一番通ったし、今でも愛着 . . . 本文を読む
女性だけ、7人の密室劇。作家が一人喫茶店にいる。彼女のナレーションで、劇は進む。おとぎ話と劇では言ってはいたが、コワーイ話でとてもそんな柔らかい淡い話ではありませぬ。
女性特有の感情のほとばしりがところどころ吹き出て、男性たる僕は少々身を引く場面もあり。女性にはわからないだろうなあ。とにかく猛突進している。
劇で本当にオムレツを作っているのにはなおびっくり。食べると死んでしまうがおいしいからま . . . 本文を読む