最近なんばパークスに行くことが多い。良く考えたら梅田ガーデンシネマ&シネリーブルのミニシアター系と同じ映画を上映することもあることに気づいたのだ。
梅田のスカイビルにあるミニシアター系映画館。とても気に入っているが、如何せん阪急梅田から歩いて10分強。今話題の北ヤードのどでっかい空地をよぎるものだから、太陽の直射日光を浴び5分、さらに不気味な地下道5分を歩き続ける。そろそろ大阪も灼熱の地獄。35度 . . . 本文を読む
最近島根の映画を良く見るなあと思っていたら『RAILWAYS』もこの監督の作品だったんですね。作品的にはこちらの方がかなり上です。
島根の一田舎の町の営みを、神々との接点、移ろいゆく四季、絶え間なく流れる川面、そして村祭り、伝統行事を通して描いていく。この映画はそこに生きる人間たちの喜び、悲しみ、希望、そして恋愛、誕生、死を大きな仰角から切り取ることに成功した。
一言でいえば、人は生まれ、育ち . . . 本文を読む
3億円事件を題材にした面白い素材なんだけど、ちょっと滑ってしまった感じでしょうか、、。原作は読んでいないけど、恐らく小説では面白かったと思います。これだけのスケールと警察という闇の世界をうまく料理してありますから。
でも、映画化されたものはやはり嘘っぽいですね。嘘っぽくてもいいけれど、センスに磨きがかけられていれば観客を乗せてくれるんでしょうが、如何せんこの話、ラストはもう空中分解してます。いい . . . 本文を読む
たまたま日ごろ読んだことのないような小説を読む。恐らく若い人が対象なんでしょうか、ふわふわマシュマロのような小説でした。
大学院生同士の恋愛なんだが、相手はいわゆる既婚者。立派な不倫小説であります。いくら相性がいいから前世からいわんや後世まで愛し続けたいなんて、まあ好きな男と女は何を考えても何をやってもいいけど、読む読者からすると、よかったですねえ、としか言えないなあ。
でもこの小説を読む視点 . . . 本文を読む
早速、行って来ました。最近まれな平日満席でした。やはり映画って、観る前から何かを期待している雰囲気、ちょっとした共有感、いいですね。作製者側もその期待感を受け取り、その意気込みが反映されているかどうかが勝負です。
で、ファーストシーンから日本映画では珍しく金をかけている雰囲気が漂います。映像には緩みがないです。しゃきっとしています。
マンモス警察署の引っ越しという設定での多人数(エキストラも含 . . . 本文を読む
2時間まさに教育の現場にいる怒涛の空間であった。できたらこの場にいたくない、という気持ちも現れるが、途中で映画館を出るという失礼なことができるはずがない。仕方ないなあ、という気持ちで映像を見つめる。
日本では考えられないぐらい多国籍の児童たち。フランス語だっておぼつかない子もいるぐらいのるつぼのような教室。そのくせ、大人を試したりしてほくそ笑む子供もいる。でもこれが子供たちの真実の世界。彼らは、 . . . 本文を読む
こういう映画は評価しづらいですね。映画そのものよりも事件の本質に関心が向かう観客の心境が評価を危ういものにします。
注目すべきは、この映画のスタンスが、まずこの事件を冤罪だとしていることです。だからこそ、元裁判官の主人公と被告を同一地点に立たせることになります。これは映画的表現で無論テクニック的にも優れた表現ですが、被告が冤罪者だからこそ出来得る表現方法です。
僕は冒頭とラストの【高橋伴明】の . . . 本文を読む
美術界を背景にしたアクション映画と言ってしまえば身も蓋もないが、まあそれなりに娯楽要素とアクションは十分用意してある。画面をただ見れば楽しめるようになっている。
でもこの映画の面白さは、【オム・ジョンファ】の濃艶で妖艶ぶりであろう。徹底した悪女に扮した演技は超濃いめの化粧と共に俳優としては演じるだけで楽しかったのではないだろうか。
どちらかというと、ラストに動機解明がされるのだが、取ってつけた . . . 本文を読む
やはりサリngROCKさんって、女性の人ですね。って、変な言い回しですが、女性がぷんぷん臭う舞台でした。勿論客席もほとんどが女性で、今人気劇団というのも分かります。
今回は出演者も多く、(とは言っても虫仲間の兄弟役でその他大勢ともいえる役柄だけで6人)、その衣装がピンクで、可愛く、女の子といった感じ。その同じ衣装を兄役なのに男性が着けて少々気味悪気味ですが、まあこの舞台で一番素直で透いている役柄 . . . 本文を読む
ミステリーという触れ込みで評価の高いこの小説。何も知らないで読み始めたが、合コンから始まる青春もので、誰が死ぬわけでもない、誰の持ち物が盗まれるわけでもない、読み進めても通常のラブストーリーである。でも内容がいいので、一気に読むことは出来る優れモノではある、と思っていた。
前半を読み終えて、いくらなんでも実年の僕がさらに後半を読むのは気力が必要なのでどうしようかと思っていたら、この小説は最後の最 . . . 本文を読む