何か年代が違い過ぎるのか、女性視点がよく理解できないのか分かりませんが、あまり乗れませんでした。特に新しい映画とも思えませんでした、し。これはひょっとしたら危険な兆候か。 . . . 本文を読む
感覚的に入ってゆく傾向の強い僕としては、好きな映画かなと思いました。でも、これが女性監督だとは、ねえ。すべてにおいて過剰な作りです。中でもホアキンそのものが過剰で、どんどん膨らんでゆきます。
最初は「レオン」そしてそれから「タクシードライバー」を連想し、少女売春を根に現代の暗黒を探るという展開です。音楽も強烈で、ホアキンが乗り移ったかのようです。
あまり謎解きを真剣に考えない方がいい映画のよう . . . 本文を読む
カンヌ最高賞ということで早速鑑賞。題材的には今までのテーマを再現、という感じでしょうか。特に集大成とまでは思わなかった。それほど、今までの自作をあちこち散りばめた感が強い。
敢えて言えば、僕の好きな「誰も知らない」が一番強く関係性を主張する。男の子と女の子、そして親から簡単に捨てられる子供たち。その余韻が今でもこの作品に強く漂う。
基調は世間から、すなわち我々市井の人間から忘れ去られた人々たち . . . 本文を読む
ミュージカルといっても時折踊りと歌が入る程度で、がんがんミュージカルではない。テーマが人の心の癒しと関係を問うものなので、ヤクザの組長でさえハートフルな人間に転身してしまう魔法をかけられ、子供にも楽しめる作品となっている。
そんなハートフルな物語とオオサカを結び付けたユニークな脚本が地元ファンに人気のある原因なんだろうなあ、なかなかしっとりして読後感も素晴らしい。稽古も十分しているようで、セリフ . . . 本文を読む
確かに熟成度が高い。もうあたりきりで使い古しの人形の家ノラが今回の主人公であります。卑近過ぎます。身につまされ過ぎます。いい加減見たくもない話です。でも、2時間きっちりと現代の寓話にしてしまう山田のしたたかさに僕らは唸るだけでいいのか、、。
自転車に乗っている夏川結衣は少しふっくら顔になってきています。もう若くはないです。ということはそれ以上に僕もずっと年を取ってきているんだなあと一瞬思う。山田 . . . 本文を読む
今一番気になる深田の新作。だが、なんと、これは、どう評価すればいいのか。昔、園子温がたまにこういう珍作を作っていましたが、深田も彼の創作欲が広いのは分かるけど、今回はちょっと深みが足りませんでした。
いろいろ問題提起はしているけど、まるで繋がらない。そして悪戦苦闘してラストに。最後は題名通り実際「海を駆ける」んだが、これはキリストの「海を歩く」を連想しますよね。
海を歩くキリストを見て弟子たち . . . 本文を読む