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海を駆ける (2018/日=仏=インドネシア)(深田晃司) 60点

2018-06-01 20:27:13 | 映画遍歴

今一番気になる深田の新作。だが、なんと、これは、どう評価すればいいのか。昔、園子温がたまにこういう珍作を作っていましたが、深田も彼の創作欲が広いのは分かるけど、今回はちょっと深みが足りませんでした。

いろいろ問題提起はしているけど、まるで繋がらない。そして悪戦苦闘してラストに。最後は題名通り実際「海を駆ける」んだが、これはキリストの「海を歩く」を連想しますよね。

海を歩くキリストを見て弟子たちは驚く。ペトロはキリストと同じく海の上を歩こうとするが、キリストを疑ってしまい溺れかける。キリストはペトロを叱る。

映画では、信じる子供たちをキリストのように助けることなく見殺ししてしまう。そしてこの映画の若者たちも、ラウ(キリスト)を信じて海を歩いた(駆けた)のに、ペトロより素直な信仰を持っているのに、大洋のど真ん中、若者たちは子供たちと同様、死に瀕することになる、、。

連想はところどころ提示されはいるが、それっきりなんだよね。そんな断片的な感じが伴いました。次作に期待。


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