鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

諏訪両神社の古木群

2007-10-20 | 巨樹・古木
最近、神社の古木群をいくつか訪ねましたので、まとめて紹介していきます。
神社の古木群のいいところは、たいてい集落の近くにあり車で行けるので、簡単に見ることができることです。
その割には日本一や県下一の巨木などもあります。大事に守ってきた鎮守の森だからでしょう。
でも、屋久島の縄文杉のように、見るのが困難であるほど、出会ったときの感動も大きいのですが・・・

まずは、諏訪両神社の古木群です。
諏訪両神社は、鹿屋市輝北町上百引にあります。
ここの古木群は、鹿屋市指定の天然記念物になっています。
国道504号線に唐鎌というバス停があり、その近くです。


諏訪両神社の鎮守の森。
右がイチョウ、左の鳥居の柱の後ろがモミ、その後ろの葉が茂っているのがイヌマキ。


諏訪両神社。


イチョウ(雌木)(イチョウ科)
樹高19.6m、幹周り9m、樹齢約400年。
昭和20年の台風で主幹が折れましたが、側枝が主幹化しつつあります。


根元は空洞化しています。


モミ(マツ科)
樹高32.8m、幹周り4.7m、樹齢約400年。
途中まで枝はありません(枝は、後ろにあるイヌマキの枝)。


モミの上部。枝が張っています。


イヌマキ(マキ科)
樹高22m、幹周り3.4m、樹齢約400年。


イヌマキの幹には鎌が多く打ち込まれています。
これは戦争に行くとき、神社からお守りとして授かり、無事帰還すると願ほどきとして、このご神木に打ち込んだものです。
この風習は、太平洋戦争まで続いたそうです。
多くの鎌を打ち込まれても、けなげに生きているイヌマキです。
コメント (2)
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