「種子島の高校生は、皆カブに乗っている」
というのが、たまに話題になる。
特に、女子高校生が、おしゃれなスクーターでなく、ちょっとごついカブに乗っている光景は珍しいとみえ、その映像が流れたりする。
どうしてカブなのか、聞いたことはないが、カブと言えば思い出がある。
私は、高校2年まで寮生活だったが、3年になって自宅通学に変えたいと思い、親にバイクを買ってくれるように頼んだ。
経済的な余裕はなかったと思うが、親はバイクを買ってくれた。
それがカブだった。
当時は、カブでなければならないという規則はなかったが、カブにしたのは次の理由からではないだろうか。
私が高校を卒業すると、バイクは、親が畑に乗って行くなど仕事で使うことになる。
それには、スクーターよりカブのほうが使い勝手がいい、ということだったのだろう。
種子島の高校生は、卒業後ほとんどが島を離れるから、この事情は今も同じだろう。
また、島の道路は田舎道なので、街中を走るのに適したスクーターより安定性のいいカブのほうがいい、ということもあるかもしれない。
カブで通学している高校生を見ると、昔の自分とダブって見える。