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モンスターペアレント

2008-06-10 23:26:01 | Weblog
 学校に対してことある毎にクレームをつけてくる親を作家の向山陽一はモンスターペアレントと名付けた。(アメリカではヘリコプターペアレント)
 そんな怪物親の非常識なクレームや対応がメディアで取り上げられることも多くなった。それを話題とするテレビ番組では、プロを自称する教師が登場し、経験談を交えながら「今の親」のダメサを指摘している。信じがたいクレーム事例を述べながら。さらに、子育て中なるタレントもそれに参戦し、呆れた信じられない同級生の親の言動を得意げに語っている。
 学校の場合は、それが近年の傾向であるかのように番組を構成しているが本当だろうか?一般企業の場合は、昭和24年にお客様相談室がタクシー業界に設置されている。
 モンスターペアレントなる言葉がテレビ番組に初めて登場したのは2007年2月放映の「クローズアップ現代」である。まさに、そこから火が付き2007年6月には読売新聞・産経新聞にて親の理不尽な要求が取り上げられている。また、同月教育再生会議は「学校問題解決支援チームの設置」を提言する際にモンスターペアレントを取り上げてもいる。まさに、2007年がメルクマークなのである。
 では、なぜ2007年なんだろうか?キラファ教育研究所の加藤は、学校についての話題で「いじめ」問題が新鮮でなくなりメディアで取り上げても面白みがなくなっていたという。つまり、イジメに変わる何かを探していたメディアにとっては正に渡りに船であったと考えられるのである。
 教育現場に身を置くものとしても昨今の親のクレームの件数は増加していることや、その内容も過激であることを実感している。しかし、メディアがそれを取り上げたので火の無いところでさえも炎上しているという現状があるのではないだろうか?
 私がここで言いたいのは、まさにメディアが火をつけ、それを煽り、問題行動として報道している。しかも、その問題となっている火を消すためにはどうしたらよいのかといった偽善者にもなっていることだ。
 まさに、「マッチポンプ」である。そのようなマッチポンプ現象は著名な学者の著書や言動にも見られる現象である。しかしながら、一般大衆への影響の強い雑誌・テレビ・新聞においてはしっかり検討してから報道することをしてほしい。
 モンスターペアレントの話題は保護者にとっても興味深い話であり、メディアにとってもオイシイ話である。被害者となり、結果として疲弊してしまうのは学校現場の教師である。
 
 美貌?いや備忘録。今日もゼミでいろいろな文献について話が及びました。(タイトルの誤りがあるかもしれませんが)「子どもはかわったか」、「東京から考える」、「子供感の近代」、「中間文化論」、そして「文化社会学の視座」です。読んだことの無い自分が情けないので近日中に読破するつもりです。
 
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