終戦記念日に(私は敗戦記念日だと思っていますが)
話題にあがるのは首相が靖国神社参拝をするかどうかということです。
安倍首相は直接参拝はしませんでしたが、
玉串料(神社に祈祷を依頼する際に納める金銭)を自由民主党総裁という立場で出したことがニュースとなっていました。
なんとも奇妙で曖昧な対応です。
A級戦犯を奉っている靖国神社に
政治と宗教は分離されているにも関わらず国会議員が
参拝することに納得できない人も多いのではないでしょうか。
戦死した方々が憎んでいるのは、
無理矢理に戦場に行かせた国家そのものかもしれません。
そんな国家に祈りを捧げてもらいたいとは思わない多くの戦死者がいるように思います。
まさに私には玉串が玉虫に聞こえてしまいました。
広島の原爆ドームを背景に行なわれる式典を見るたびに、
長崎に投下された原子爆弾がキリスト教会を直撃して教会が悲惨な状態になってしまったので、
世界中のキリスト教信者からの反発を恐れ、
その傷跡を残さないために現地を跡形なく全て奇麗にしてしまったという事実の対比が思い出されてしまいます。
長崎の教会を残していれば、
インパクトは大きかったのだろうなと思います。
敗戦国にはそのような意志決定は可能ではなかったかもしれませんが・・。
今夏に赤木智弘氏の「31歳フリーター。希望は、戦争。」を読みました。
フリーターのひさんな窮状を訴え、
戦争が起きれば社会は流動化すると赤木氏は言います。
中国、韓国といった隣国との関係も芳しくないことや、
社会が右傾化傾向にある今、
決して現実味のない話しではありません。
戦争選択の方向に一歩ずつ近づいているような気がしてなりません。
そんな戦争への疑念を抱きつつ、
下記の文書に出会いました。
それは東京23区の戦災による死亡率です。
地域の違いによってかなり死亡率が異なっていることがわかります。
特に、江東区、墨田区の死者の多さが目立ちます。
千代田0.76
中央1.11
港0.49
新宿0.38
文京0.29
台東4.18
墨田8.88
江東14.30
品川0.24
目黒0.09
大田0.30
世田谷0.03
渋谷0.50
中野0.18
杉並0.09
豊島0.29
北0.56
荒川0.32
板橋0.32
足立0.08
葛飾0.08
江戸川2.36
出典:東京都『東京百年史』
下町のみなさんの賛同を得ることができそうです。
やっぱり戦争には断固反対です。