芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

斉藤環『ヤンキー化する日本』角川書店を読んで。

2014-04-15 07:07:07 | Weblog

・  (斎藤)今学校で、スクールカースト上位を占めるのは「コミュニケーション力(コミュ力)が巧みな」生徒だそうです。その「コミュ力」は会話能力ではなく、「空気が読めて、他人をいじって笑いが取れる才覚のこと」だそうです。彼らは異性にモテる。そればかりか教師までが彼らに取り入ろうとすることもあるそうです。

・  (斎藤)彼らの「コミュ力」のロールモデルはお笑い芸人。お笑い界にはヤンキー出身の芸人も少なくないし、この業界のマジョリティは圧倒的にヤンキー文化圏に属するだろうというといういささか強引な結びつけで文章がはじまりました。

・  (斎藤)最近はスカイラインに乗れるヤンキーは少数派になってきて、経済的な事情もあって軽自動車(改造した黒のワゴンRとか)にのる方向になってきている。

・  (デーブスペクター)タレントがアフレコに初挑戦とか、ああいうのも失礼な話ですよ。日本はアマチュアが大好きなのね。

・(斎藤)日本は「盆栽文化」なんですよ。完成したプロはお呼びじゃない。未熟なアマチュアがだんだん変なふうに育っていくのを愛でる。

・(デーブスペクター)アメリカで車離れしてきているのは、なんでだと思います?以前は車で買いものに行ったり、映画観に行ったりしてたけど、いまは全部、家でネットでできる。女の子を口説くにも車が不可欠ではなくなった。

・  (海猫沢)『金八先生』にも取り入れられて全国に広まっていった南中ソーラン節。このソーラン節って昔の一世風靡セピアみたいで、非常にヤンキーっぽい。実際に不良っぽい生徒が「かっこいい」という理由でソーランやってるんです。そういう現象からもわかるようにヤンキーとソーランの相性はすごくいいわけですが、ソーランのおたく版といえるのがオタ芸なんだと僕は思うんです。

 タイトルに引かれて購入した『ヤンキー化する日本』のなかで、印象深いところを抜き出してみました。特に、ソーラン節とオタ芸の上半身の左右への動きの激しさと、ハッピをまとう衣装には類似性を感じてしまいました。

 

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