アメリカの大学
米国 日本
2014年 3.18 1.26
アメリカの人口は約3億2000万人、
日本の人口は約1億3千万人です。
本題に入る前にこの何年間かの両国の人口推移を見てみたいと思います。
米国 日本
2010年 3.09 1.28
2005年 2,96 1.27
2000年 2.82 1.26
1995年 2.66 1.25
1990年 2.50 1.23
1980年 2.27 1.17
人口が徐々に減る日本と増加傾向にあるアメリカ。
さて先日、アメリカの大学についての講演をお聞きしました。
そこで初めて学んだことを記していきたいと思います。
アメリカの大学数は4599大学
4年制大学は2870大学(日本は782)
2年生大学は1729大学(日本は340)
アメリカの大学生数は2100万人(フルタイム学生1300万)
日本の大学生数は289万人です。
アメリカの場合は全米を6つに分けて各認定機関が大学を5年に一度認定しているそうです。
日本の短大は殆ど私立 (94.4%)ですが
アメリカの2年制は64%が公立です。
アメリカの2年制はマイノリティーを視野に入れた大学だそうです。
Community College:44% of low income students (family income less than $25000)
50% of Hispanic, 31% African American, 28% of White
授業料も私大の4分の1程度です。
日本の場合の卒業率は91%と高く、世界一です。
アメリカの大学の卒業率は59%。
2年制の大学から4年制に編入して学士号を取得する割合は15%。
<出願>
東洋大学や近畿大学が受験生を大幅に増やすことに成功したネット出願は、今年度の入試では多くの大学がそれを導入しはじめます。
アメリカは、その先をいっています。
それは、コモンアプリケーションと言われるネット共通願書の利用です。
各大学個別の願書ではなく
受験生は、最大7大学まで選んでネットを使用して一瞬にして出願できるそうです。
日本においても資料請求については「テレメール」を利用可能ですが、
出願までには至っていません。
さらに日本の受験生の成績証明書については、高校側が発行した紙ベースの成績証明書を受験生が後日郵送するスタイルをとっています。
しかし、アメリカは高校の成績を一手に集める会社が存在していて、そこがデジタルデータを大学に提供するそうです。
<大学選びについて>
日本の場合は、受験生が受験先を選ぶ場合に保護者、高校の先生、塾の先生の助言を受けながら受験生本人が決めるのが通常だと思います。
アメリカの場合には、
高校のガイダンスカウンセラー(進路指導主任よりも専門家)
コンサルタント(プロ野球のエージェントのような交渉人)
カレッジボード(テストを受けるとコンサルタントが助言)
上記のような違いがあるようです。
<入試方法>
Early Decision(高2の11月に早期出願、他大学との併願はできない)
Early Action(高2の12月には合否連絡、早く出せば早く分かる)
一般入試
ローリングアドミッション(通年での願書受付。これは日本ではまだやっている大学はないと思います)
審査方法、学生募集活動についてもお話を伺いましたが、
それについてはまた別の機会にご紹介したいと思います。
「日本の大学入試が変わる」ということを耳にする機会が多くなってきました。
何が変わるにかまだ不明ですが、
少しわかったのはさらにアメリカ方の入試システムに近づけようとしている日本国の方針です。