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『お天気おねえさん』と読書記録の二本立て

2014-12-30 07:07:07 | Weblog

NHKの夕方7時台の天気予報を担当する国立音大出身のピアニストでもあり、

気象予報士でもあるお天気おねえさんの不倫問題が話題となっています。

「性獣」、「三股疑惑」などと彼女に対しての記事内容は厳しいものです。

しかしながら、私は少々記事に違和感を感じます。

その記事の書き手は「男性」であり、いわゆる男目線で書かれた記事だからです。

彼女が纏う可愛らしいリボンをつけた洋服や、

魔法少女が使用するような指し棒での解説を好んでいた男性が裏切られた感を出しているような記事の書き方に疑問を感じるのです。

彼女からすれば、成り上がるために馬鹿な男性たちを利用してNHKのお天気キャスターまでなってきたとも言えると思えるのですが・・。

 

さて、今日も読書記録です。

それは、

小河原正己『ヒロシマはどう記録されたか』朝日文庫です。

 

 先週紹介した『次の本へ』で紹介されていた本です。

 

 一発の原爆投下により役所などに保管されていた公文書や帳簿類のほとんどが消失してしまった為に正確に亡くなった方の数は分からないそうです。

 「原爆によって、いったい広島で何人が傷つき、何人が死んだのかという被爆の実態を示す基本的な数字が、現在に至るまで特定されていない」

 「死亡者数は、すべて推計で、その数も約4万人から20数万人までといく通りかある。それは、数の確認をしようにも、元になる寄留簿や正確な戸籍簿などがないため算定する方策がない」ことも書かれていました。

 

 当時、米軍は原爆投下による影響や被害を調査するために、

 あえて8月6日まで軍事工場のある広島を空爆しなかったそうです。

 8月6日前から調査を目的に米軍機は、

爆弾投下をすることもなく何度も広島上空を調査飛行したそうです。

 何もしてこない米軍戦闘機を見慣れた広島の人々は、6日にエノラゲイ号が上空を通過してもいつものことのように考えていたかもしれません。

 

 「爆心地周辺の地表面の温度は3千~4千度にも達した」そうです。

 一瞬にして人が死に、物が溶け何も無くなったのです。

 

 当時の見込みでは、復興まで70年かかると見積られていました。

 しかし、復興のスピードは早く、その予想を覆し、

 今現在の広島をみても、当時の様子を残しているのは原爆ドームだけです。

 

 さて、東日本大震災の死者・行方不明者は1万8千人を超えました。

 月日が経つにつれて、メディアが震災を話題にすることが少なくなっています。

 あの震災がずっと前のことだったようにも感じます。

 原発事故も同様です。

 産経新聞の先週の記事には、

 「朝日、原子力にマイナスイメージ」との見出し記事が書かれていました。

 

 原子爆弾や震災で一瞬にして多くの方々が命を落としています。

 死者・行方不明者○万人という数字は、

 客観的ではありますが、

その数が多すぎて実感できないとも思えます。

東京ドーム3個分という表現同様に・・。

8月6日、3月11日という同一命日に何万人。

「命日」で考えるとその数の多さが実感できる気がします。

 

来年は(も)良い年でありますように!

コメント
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