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「青山学院大学」の大学説明会で印象的だったこと

2015-06-09 07:07:07 | Weblog

今年は高校3年生の学年担当。

そのために積極的に進路指導教員を対象とした大学主催の説明会に参加しています。

それらは5月下旬から6月末辺りにかけて行われる説明会です。

その内容は昨年の入試結果の公表と年度入試の変更点の説明等です。

 

今年度はまず東洋大にお邪魔しました。

東洋大で最も印象的だったのは、

その内容ではなく会場となった700名収容の井上円了ホールでした。

そのホールの椅子の背当て裏のプレートにビックリ。

一般的な映画館や劇場では座席場所を示すナンバープレートが付けられている場所に、寄付をした卒業生たちの名前プレートが付けられていました。

 

さて先日行ったのは青山学院大学です。

青学へは人生初めての訪問。

渋谷駅や表参道駅に近いのにも関わらず、

学内に入ると自然も豊富な素晴らしいキャンパスでした。

当日の会場には約300名の高校教員でほぼ満席。

遠くはナゴヤから来た教員もいるとのことでした。

 

さて、今回の青学訪問で印象に残ったのは仙波学長の話でした。

要点のみあげると、

(1)最近の学生は一人で勉強することを好まない

誰かに見られて勉強するのを好むので学習ラウンジを充実

(2)学生時代にこそ、社会と距離をおき客観的に眺める視点をt持たせる

(3)青学は近視眼的にならない大学

(4)大学でも実学志向の学生が多いし、会社も即戦力となる人材を求める。

  しかし、大学を出て即戦力になる人間は直ぐ飽きられ捨てられる可能性もある。

話し方はお上手ではありませんが青学の教育方針が心に残るいい話でした。

   

学長以外で印象に残ったのは来年から始まるTEAP入試です。

TEAPとは、大学受験で英語が免除される試験です。

高校2年生時以降に受験したTEAPのスコアーが志望校が提示する点数以上であれば、あとは小論文などで合否が判定されるという試験です。

上智大学の吉田先生が主体となって始められたTEAPは英語の4技能を測定可能な試験です。

初年度から上智、青学などが入試に導入し始めたこともあり、

私の勤務校でもTEAPを受験の救世主のように語る人たちが出てきています。

それに対する私の意見は一部賛成です。

大学入試改革の名のもとでアメリカのTOFELではない、

日本的なTEAPは今後、定着していく可能背が大だと思います。

しかしながら、過度な期待は危険です。

特に本校の一部の先生方が語るように

TEAPで上位大学に合格が容易にできることは幻想に近いように思われます。

例えば、試験に課される小論文では英語の文章を読んで英語で自分の考えを書くなどして、他の受験生に差をつけることを実施するそうです。

高校現場ではそのようなことは準備していませんし、

一般受験の「英語」を学習している受験生にとっては。それは過度な負担です。

 

出張は疲れますが、そのようなことが分かっただけでも説明会に参加してよかったと思いました。

今週は明治学院大学の大学説明会にお邪魔します。

 

 

 

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