鎌田彗『怒りの臨界』岩波書店
この本の中に「「原発安全神話」は崩壊した」というコラムが掲載されています。
これまで、政府は原発は安全だ、日本の技術はまちがいない、といいきって、原発や核施設の建設を推し進めてきた。これからさらに20基もの原発を建設する政策を押し出しているのも、この「安全論」によっている。
ところが、原発の場合は、政府も電力会社も、危険だけど便利だからつかう、とはいわない。危険だというとあまりにも影響が多く・・原発のちかくに住む人たちの反対運動も強まるからである。
「政府が安全だ、というから」というのは、地方自治の精神の放棄である。住民に対してあまりにも無責任である。しかし、それ以上に、「安全だ」といい張る科学技術庁など政府の責任が大きい。
原発建設にあたっては・・買収、謀略、脅迫などの不正がおこなわれてきた。なぜ、そのような悪事が横行したかといえば、尋常な手段では、原発を建設できなかったからである。
震災による原発事故から約10年前の1999年にこの文書が書かれている。
その指摘の鋭さに対して、政府の対応の鈍さがここにも表れている。
震災後、停止していた原発は第三者機関による「安全」宣言により原発が再稼動されようとしています。
危険が指摘され、安全が強調されることが繰り返されているとしか思えません。
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今週は明治学院大学の高校教員対象説明会に参加しました。
会場は大学に隣接している白金キャンパスではなくシェラトン都ホテル東京でした。
内容ですが、青学と異なり学長の話はありきたりの大学改革についての話でした。
また、学生全員の海外留学を必須としている国際経済学科の先生の話が30分ありました。
教授の話し方は抑揚がないので・・。
なおかつ話の中身が論文スタイル。
全員が留学することに関しての課題や問題点なども指摘されていました。
これって語る必要があるのかな?
参加した約200名の高校の先生方はメモもとらずにじっと30分の話しが終わるのを待っているようでした。
さて、この説明会に出ての収穫は一つありました。
それは都ホテル、明治学院から目黒駅まで歩いたことです。
東大病院、目黒自然教育園、東京都庭園美術館以外はビル、ビル、ビル。
初めての経験でした。
私の足で約20分。
広い歩道で歩きやすく
バスや地下鉄に乗らなくても明学に行けることが発見できた1日でした。