最近は頭の良い?生徒が多くなったためか先生の言うことに無条件にしたがうことが無くなってきているようです。
個人的には、事なかれ主義で先生の前で良い子であるよりも、
教員に対しても疑問を抱いたり、反発したりすることは大歓迎です。
そのようなパワーはとても頼もしくもあり、大切にしたいとも思っています。
経験がすべてではありませんが、
若手であったり、独身であったりして自らの子育ての経験を持っていない先生方も確実に増えてきました。
ずっと勉強ができて、よい大学を卒業して、そして学校に先生として勤務。
ずっと褒められてきた先生方にとっては問題行動を起こす生徒の気持ちが分からないことも多いようです。
それゆえに、それらの問題への対応に苦慮されることも頻発しています。
私は彼らの父親のような年齢です。
そして、彼らのまとめ役を学校という組織で任されてもいます。
最近も彼らからは生徒からの疑問に対して、どのように返答したらよいかがわからないので生徒指導に同席して欲しいというお願いを受けることも。
例えば、頭髪指導。
先日、ある男子生徒がツーシームにしてきました。
髪の上部は銀行員のような七三分け。
下部は坊主。
その境界はくっきりと分かれていて、マンガのコボちゃんの様なスタイル。
彼の異議申し立ては、
(1) そのヘアースタイルに対して見知らぬ教員から突然受けた指導が気に入らないということ。
→それに対しては、関係性のある教員が該当生徒に指導した方が効果的であることには納得できるので、今回気分を害したことには申し訳なかったとの詫びをいれました。
今後は担任や学年の先生が指導することを約束しました。
(2) 先輩も自分と同じようなヘアースタイルにしているのに、なぜ自分だけしかられるのか?という疑問。
→これに対しては、交通違反と同じ。車を運転していて、速度超過をする人と警官との会話のやりとりの様だとの話をしました。学校ですから、他の学年の生徒も見つけたら徹底的に公平に指導することも約束しました。
(3) 校則には「高校生らしい髪型」とあるだけなので、自分はなっとくできないという主張でした。
→流行についていけずに、文言を曖昧にしていることを説明しました。
厳格に、物差しをもって2センチ以上の長い髪は校則違反という明確さも学校の中で生きづらさを感じるでしょうとも話をしました。
彼は納得できたかは不明です。
しかし、ツーシームを目立たなくするために美容院でその境界に手をいれてもらったそうです。
私が指導に同席する必要があったのかどうかは疑問ではありますが。