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『マウントをとる子ども』

2022-05-31 07:07:07 | Weblog

何日か前には学校に児童相談所の職員の方が来校。

今週は刑事さんも来校。

もちろん被害者側の関係者として。

私はその対応をする担当者とし相変わらず忙しい日々が集いている。

生徒問題が多くなっているのは、生徒の質が落ちているわけでも、家庭に問題のある生徒が多くなっているわけでもないと思っている。

 

例えば、児童相談所の場合に子どもが助けを求めると、とにかく初めは全ての子どもの考えていることを児童相談所は受容する。

簡単に助けを求める子どもは増加しているのかもしれない。

 

助けを求める内容はケースバイケースです。

深刻な問題はここではふれずに、軽い事例の紹介をします。

例えば、Aの場合。

親に自分だけの部屋を家庭内に確保してほしいと懇願。

親はそれを約束したが、いまだに約束が守られないと自ら児童相談所に相談しました。

助けを求めた生徒は児童相談所に一次保護され、保護者からの聞き取り確認等が行われる。

結果として、児童相談所の職員が保護者と子どもの間にたち3階の屋根裏部屋になっている場所を子ども部屋とすることでひとまず一件落着。

 

たいへんな時代だとつくづく思う。

私の子ども時代であれば、親にドヤされたかもしれない。

あるいは、家に自分のスペースがないことを大学受験への一つのバネにして親から離れての一人部屋生活を思い描いたのではないかと思う。

今は、全てではないが、子どもが主導権を握れる時代だ。

子どものことを思って家庭内で少々感情的になって子どもに注意をすることはあると思う。

特に生活面においては・・・。

そのように親からの叱責は虐待であると騒ぐ子どもがいる時代だ。

子どものことが心配で、携帯電話に何度も電話を入れるとその着信履歴の回数のみを取り上げられて、何度も電話してきて脅迫されたと問題化してしまう生徒もいるほどだ。

子どもの権利を守らなければならないこと、子どもが日々の生活を安心に安全に過ごせるようにしてあげることは当然だ。

弱者救済は当然だからだ。

でも、時に守られていることを逆手にとって子ども自らが主導権を取ろうとしている場に遭遇することは多くなっている。

ほんの一握りの子どもたちの姿は、少なくとも私の40年間の教員生活ではみられなかった現象である。

教員にも法律の知識が必要だ、あるいは職員室に法律のプロがいてくれたらどんなに仕事が軽減されるだろうかと思っている私である。

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