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『死刑制度についての突然の質問』

2022-11-29 07:07:07 | Weblog

先日、授業終了後に1人の男子学生が教卓にやってきました。

その理由は翌日受験する推薦入試の課題についてでした。

最近の推薦入試では、K大学のように事前に課題が渡される大学もでてきているのです。

「日本では死刑制度が残っているが、諸外国ではどうして死刑制度が廃止になっているかを述べよ」がその課題でした。

彼は因果応報との関連での死刑制度の有無について書きたいが悩んでいるとの相談。

因果応報って仏教?かなと思いながら1時間後に彼にメールにて私の考えを送付しました。

 

まずは、因果応報をキーワードにその違いについて助言できないことを伝えました。

それだけだとあまりにも冷たいので私の考えを伝えました。

 

アメリカに死刑が無いのは人種問題との関係があるように思います。

白人よりも貧しい有色人種。それらの人々が法を犯すことも多々あったと思います。

法廷で裁くのが白人、裁かれるのが黒人などの有色人種である場合に、仮に正当な判決であっても「人種差別」により裁かれたとの声が有色人種からでることが危惧されそうです。

ゆえに、人権を前面に出して死刑廃止の方向に進んだのではないか。

 

日本の場合は

裁きとしての「打ち首」、人命をもって責任をとらせる「腹切り(切腹)」。

責任は死をもって償うという文化が死刑制度につながっているのかもしれません。

アメリカの死刑囚は接見可能だそうです、しかし、日本では弁護士以外は接見不可能。

いつ死刑が執行されるかも直前まで分からないのです。ここから考えられるのは、法を犯した者は皆の輪の中にはいれないのです、そして「村はちぶ」にされて誰との関係接触も出来ない。

村の調和を保つための方策としての隔離と裁きのように思われますと返答しておきました。

思い付きで送ってしまったので、その正誤は分かりませんが。

少しでも、彼の役に立てたのならいいのですが・・。

吉報を待ちたいと思います。

コメント
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