学会のポスター発表を無事に終えました。
5年ぶりに対面での学会参加。
どうせ、参加するならポスター発表をしようと思って夏休み中に準備して先日を迎えた次第です。
ポスター発表の内容は「大学主催で行われる高校教員対象の入試説明会」についてです。
学長挨拶で始まり、入試担当教授か事務方の担当責任者による説明会。
彼らから発せられる情報はすでにネットで発信済みのものであり、おおかた新鮮ではありません。
学長だからと言って話が上手いわけでもなく・・。
このような「会」は必要なのだろうか?という疑問を持っている私です。
かつては、「会」が終わるとビールや軽食が用意されていて、意見交換を目的とした簡単な立食パーティーも行われていましたが、今はそれも時代遅れとなりました。
参加者に豪華な手土産が渡されることも無くなりました。
この「会」の別の問題としては実施時期がほとんど同じことです。
それはゴールデンウイーク後から夏休み前に集中して行われます。
同一日に13大学が入試説明会を実施していることも私はデータで提示させていただきました。
高校側に余剰教員などいないのです。
「式」に参加したいのですができないのです。
そこでオンデマンド形式が最も高校側に取ってありがたいのですが、それを実施している大学は10%台にすぎません。
理由を推測すると、録画データの一部データのみが切りとられるリスクを恐れているかもしれないというご指摘もいただきました。
では、なぜ大学は効果的でないかもしれない「入試説明会」を実施しているのでしょうか?
これは私なりの推測ですが、多くの大学は保守的であり以前から実施してきているから実施しているであって、高校側に参加には拘っていないかもしれません。
あるいはオープンキャンパス前に、高校教員にまず入試要綱を伝える順番へのこだわりがあるのかもしれません。
従来の結婚のように、「結婚式」をあげてもよし、あげなくても良し。
コロナを境に皆が顔をあわせる式をしなくても結婚するパターンが、さらに増えてきたと思われます。
さて、大学はいつまで高校教員対象入試説明会を実施するのでしょうか?
少子化で、定員充足に苦しんでいる大学が多くなってきているにも関わらず、「式」にこだわる大学の不思議さへの興味はつきません。