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『ローレックス』と虚像

2012-05-22 07:07:07 | Weblog

 先週は、東北旅行http://pocopoco2.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html

の余波もあり忙しい一週間となった。

新聞記事を見たという千葉県の私立K高校の校長と理事が私の勤務先を訪問。

特に保護者対応について聞きたいという申し出だったのでAさんと私が対応した。

そのためだけの為にレジュメを作り、私からの説明とそれに対しての質疑応答で90分間。

ん~。無償の奉仕である。

 

さて、今回はローレックスという時計についてである。

同様の話題である高級ブランド

「ルイビトン」についてはかつてこのブログでも取り上げている。

http://blog.goo.ne.jp/spax619/e/ad4d52e5d72af1e14b7203871ae05fd9

最近いかにも“ルイビトン”というバッグを持っている人を見かける事が少なくなった。

全世界での売り上げの30%が日本での消費の割合は少なくなっているのかもしれない。

昨年は女性雑誌の付録が大流行。

同じような袋を持っている人が目立ったが、今年はそれも鎮静化したようだ。

 

そこで時計についてはどうだろうかと疑問が沸き起こった。

若者は時計を腕にはめない人が多いようだ。

携帯電話で時間をチェックしているからである。

最近、身の回りにいる中年層(30代後半~40代)に

光輝く新品のローレックスの腕時計をしている姿を見かけた。

それらを所有していない私の僻みや羨ましさかもしれないが・・。

最近読んだ本の中の一文でそれに関する話題がとても印象に残ったので以下に紹介したい。

 

「腕時計では日本人ほどローレックスが好きな人たちは世界でも珍しく、スイス国内の販売価格の倍の値段でもよく売れ、しかも価格の高いことを喜んでいる節さえある。ローレックスは本来、肉体労働者向けの時計で、山へ昇り海へ潜っても壊れず変わらぬ時を告げるところに価値がある。」

特にローレックスが本来、

肉体労働者向けの時計だったことを知り霧が晴れたような気持ちになったしだいだ。

その理由は私の仕事は頭脳労働でなく、肉体労働なんだと再認識したからである。

 

その他として山下晋司『観光人類学』新曜社

に書かれていたディズニーランドについての記載が印象に残った。

たぶん、何も無くなってしまった被災地を見学した後に読んだからである。

それは映画と映画を元とするテーマパークの関係について気づかせてくれた表記でもあった。

「ディズニーランドの敷地設計が従来の遊園地と一番違うところは、入り口が1つということだ。ここから「魔法の王国」に吸い込まれる巡礼者は、同じ場所から聖地体験をスタートする。映画製作者ディズニーは、ディズニーランドを映画の物語のように演出した。チケットを手にした人びとを迎える巨大なミッキーマウスの顔の花壇は、MGM映画の冒頭に出てくるライオン、パラマウント映画のエベレスト山の映像に相当する始まりの記号だ。・・広場と城をつなぐメインストリートは、いわば神社や寺の「参道」にあたり、横には通り抜けができない。

 

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