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中澤篤史『運動部活動の戦後と現在』青弓社を読んで + α

2015-07-14 07:07:07 | Weblog

中澤篤史『運動部活動の戦後と現在』青弓社

これは筆者の博士論文をベースとした書籍です。

副題に「なぜスポーツは学校教育に結びゆけられるのか」とあるように

誰しも身に覚えのある中学・高校時代の放課後の運動部の部活動についての考察です。

日本独特の文化である学校の運動部の内実を解明するために、

戦後から現在に至るまでの歴史をたどり、フィールドワークから運動部活動を支える教師や保護者の声も聞き取られています。

個人的にとても興味深かったのは、

教師の労働軽減を目的に他国と同様に放課後の活動を地域に戻そうとした学校の試みでした。

しかしながら、放課後の部活中の事故は学校健康保険会からの十分な保険金支給もあり万一の事故に備えて対応がなされていますが、地域の活動における事故は学校ほどの十分な補償がなされていないので地域に移行した活動が、また学校に戻ってしまったという歴史的な考察はとても勉強になりました。

 

「自主性・自立性を発揮して運動部活動を地域社会に移行しようとする学校ではなく、自主性・自立性を発揮できずに運動部活動を存続させていく学校であった。運動部活動改革の方向性や内容を決定する学校は、保護者のかかわりが多大なる影響力を持つ文脈のうえに置かれている。」

 

その他の点においても保護者の影響力がキーワードになりそうです。

<高校野球予選応援報告>

月日の経つのは早いもので、1年ぶりに高校野球の予選会報告です。

数日前に江戸川球場に勤務校の応援に行ってきました。

対戦相手は通信制単位制のR高校でした。

相手校も私の勤務校も学内外にグラウンドを所有しない23名からなる野球部。

相手校生徒は野球エリートもおり

入学後に指導方針があわないので転入した選手が何人もいるという噂・・。

かたや私の勤務校は大学進学のための補習や講習が多くて

とても野球など満足にやれない環境下におかれた野球部です。

実力はほぼ同じ。

ヒット数もエラー数も2桁の結果として

延長11回戦までいく長い試合となりました。

結果は7対6で我が校の負けでしたが・・。 

応援する保護者や生徒には大満足の試合になったと思います。

私も手を叩きすぎて手が腫れたままになっています。

 

応援をしながら疑問が生じました。

なぜ、ほとんどの高校のブラバンは選手応援を目的に演奏する楽曲がほとんど同じなのか?ということです。

「ルパン」

「キューティーハニー」

「宇宙戦艦ヤマト」

「UHO」

「コンバット」

「さくらんぼ」

 

今から45年位前に流行ったアニメソングが多いのです。

応援に来ている保護者にとっては懐かしの名曲です。

先行研究があるかもしれませんので調べてみようと思います。

 

以上

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