社会的規範、狂気、歴史性:『人間失格』へ向けて

2007-04-26 00:14:46 | 抽象的話題
私は常識や規範そのものを嫌っているのではない。その拠って立つところを考えず、平気でそれを人に押し付ける人間を憎むのである。 フーコーは、『狂気の歴史』の中で経験やイマージュそのものが狂気ではなく、それを「非理性的」「非論理的」に解釈する異様な言語活動が狂気なのだと述べている。この考え方によれば、他者に理解できない場合において始めて、狂気は成立することになる。 我々は、自分の感覚や感情をどれ . . . 本文を読む
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