撲殺天子タクバツちゃん

2006-12-14 01:38:57 | 不毛
御輿に乗ったタクバツちゃん、運ぶ臣下を片っ端から撲殺。臣下は次々と入れ替わる。通った後は死屍累々。

これは『宋書』巻95 索虜伝に見える北魏の初代皇帝、拓跋珪の話。いくら敵方(南朝)の宋が書いたからとっても、この内容はあまりにおもしろすぎる。始めて聞かされたときはしばらく笑いが止まらんかった。

そんなエピソードを持つ拓跋珪を「撲殺天子タクバツちゃん」と名づけた友人のセンスは、筆舌に尽くしがたいものがある。汝こそはテングリ(天)の寵愛を受けたる者。次なる可汗に相応しき人材たり。されば、今度会うときにフェルトで首を締め、在位年代を聞くことにしよう。ただし、「三日」などと言うようなら二代目可汗と同じ目に遭うのでそのつもりで。毎日東に向かって拝むのをお忘れなきよう。頓首頓首。




…なお、暇な方は中央研究院にリンク貼っておくので自分で色々見てちょうだい。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「統一的な自己」への疑いの... | トップ | ミスチル最高の曲、Distance »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
六朝 (バイシ)
2006-12-20 22:00:34
そうですね、その方のセンスは卓抜していますw
南朝の不良天子なら、抹殺天子メイテイちゃんを挙げられます。南朝斉の皇帝ですが、「先んずれば則ち人を制す」といって、大臣は切り殺すし、街に繰り出しては市民を殺していました。そこで梁の武帝に革命されます。(このあたりは宮崎市定の『隨の煬帝』に詳しいです。)
返信する
先制君主 (ギーガ)
2006-12-25 02:00:35
おお、そんな亜空間天子が南朝にいたんですねw
宮崎市定の本は今度読んでみますです。
返信する

コメントを投稿

不毛」カテゴリの最新記事