この記事は三週間ほど前に誤爆したものだが、そのままだと編集しないままお蔵入りになりそうなのでここに掲載しておく(一部追加したところは[]で表記)。ちなみに「木屋」は渋谷にあるうどん・そば屋のこと。
[原文]
先日久々にWくんと会い、同僚たちと一緒に飯を食うことになった。
以前はストイックというか周りを寄せ付けないオーラを漂わせていたが、今では随分フランクになって枠にはまらないおもしろいヤツになっていた。これから大学で情報科学を専攻する予定だそうで、Wくんは「将来社畜になるしかない」とか自虐的なことを言っていたが、それは駒になることを受け入れた場合であって、ゲーム盤そのものの特性や妥当性を考える見地に立てるなら、今もっとも重要な分野ではないだろうか。
というわけで、単に技術云々ではなくその社会的意味や影響も視野に入れた方がいい、とレッシグやディズニーの著作権延長に関して話した。町山智浩の『底抜け合衆国』によれば、これはディズニーがワーナーやコロムビアなどに呼びかけロビーイングした結果である。その観点からすると、年間六千万ドル以上(前掲書)と言われる自社利益を守らんとするただの利己的行為に見えるが(もちろんそれが第一義だろうけど)、先日アメリカとオーストリアが秘密会談。tppに日本を巻き込む狙い。wikiリークスの内容が正しいなら、アメリカはコンテンツ産業とその展開を国家戦略のレベルで考えていると言える。
背景にはアメリカが製造業では できず、ライセンスで儲ける構造を志向せねばならない。ロジャーアンドミー[→海外へのアウトソーシングにより大量のレイオフがなされ街が空洞化]、東京ソナタ[→海外より高い賃金がかかるけど、本当にそれだけの価値があるのか?示せるのか?]。労働力のアウトソーシング[経済は回るが社会が崩壊する構造]。日本の自動車関連で言えば や が ヒュンダイに抜かれたように(まあ日本の場合はとうもろこしのような支配的農産物を持っていないため、より厳しい状態)。新興国にいずれ抜かれる。ヨーロッパのエネルギー産業振興。[レーガン・ブッシュ期のアメリカの凋落=双子の赤字とクリントン期の再生、日本のトロンと米コンピューター産業の件]
しかし恐るべき集中力というか執念もある。
ジョブズの言ったように、think differently。こいつはもしかするととんでもない逸材になるのではないか?UがIT系を経営している同級生とそのインターンたちと話して非常に面白かったと言っていたが、引き合わせたらスゲー化学反応を起こすんじゃないか?そういう経験を楽しむタイプ。ビジョンさえあれば大化けする。
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