ひぐらし祭囃し編覚書~野村のビジュアルなど~

2009-01-10 20:03:42 | ひぐらし
ここ四日間で15時間ほどプレイし、ようやく祭囃し編とひぐらし礼を終了させた。「祭囃し編:冒頭のやり取りについて~人間の動物性~」の記事を見て五ヶ月もかかったのかと苦笑。ブログにかける時間をもうちょっと考えなけりゃね…まあそれはさておき、覚書を掲載していくことにしよう。ちなみに、下記の[ ]はカケラの名前を指す。


◎[新しい風]
・村の外から来る人間が必要→[分譲地]とリンク

・目明し編ラストの魅音の発言が証明


◎[前原圭一]
・興宮の学校も見た上で選び取っている→ひぐらし礼にも繋がる

・「勉強が大事じゃないとは言わないが、過度に偏重するのがいけないんだ」
塾などに関する記述への批判に対しての予防線か(あるいは回答)。それなら、目標を持って必死に勉強した入江や鷹野の話で十分だという気もするが…


◎[終末への誘い]における鷹野のセリフ
・近代とポストモダン、「環境要因と自由意思

・入江機関=終生の守秘義務=個人での研究も不可能
→そもそも症候群が無かったことにされてしまう=祖父の研究を抹殺しかねない
(最後に出てくる入江の論文の扱いは?…症候群に関するものではないのでOK?)
→目明し編の入江の「転居先不明」(スタッフロール時)との関係は?
(消された可能性もゼロではないが、怪しさを演出するためと考える方が妥当と思われる…目明し編は入江が自殺した崇殺し編の印象が強い時期)

・三度神にサイコロで弄ばれている
→その度に、次の保護者に守ってもらっていただけ。そして次の保護者は…
(この辺りは後に鷹野が詳しく自己分析している)


◎鷹野の会った若い女性=野村

アニメ版のビジュアル→昭和58年としてはありえない。強い違和感
もちろん、「他のキャラクターはみなリアルだ」などと言うつもりはない。しかし、(必然的に)地味な役人たちの姿ばかり並ぶ中で、一人だけ特異な存在感を放っているのは確か(ちなみに、黒髪で眼鏡をかけた地味なビジュアルを思い描いていた)。あるいは、そのビジュアルのリアリティのなさによってフィクション性を暗に示しているのか?この推測が正しければ、政治部分の描写への批判を和らげることが目的だろう。とはいえ、ローゼ○メイデンの敵キャラに似ていると言われており、単にそれを移植しただけ、という可能性もありえるが…


◎次の保護者=野村
他の「保護者」が男性であることから、鷹野の求めるものが父親で、かつ梨花ママという母親との対立関係を考慮すれば、野村が「保護者」の立場に収まることは始めからありえないとも言える。詳しくは「祭囃し編と母親」を参照(ネタとしては「小泉暗殺、罪の在り処」がある)。


◎論文をあざ笑った者たちへの復讐
果たされない。結局はネットの怪しげな話題で取り上げられるだけ(「悪魔の脚本」)。なお、沙都子は鷹野を生かすメリットはないと強調しており、これは鷹野も自覚している(ホームで押されて事故死?)。このような発言が繰り返されていることからすれば、鷹野は暗殺されたと考えるのが妥当(すでに死んだことになっており、社会的にも影響なし)。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 渋谷てんがらラーメン | トップ | ひぐらし祭囃し編覚書~外交... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
野村って (宇宙外生命体)
2009-08-13 19:11:23
鷹野の心理を読んだ事から沙都子の親類や症候群発症経験者て事は考えられないでしょうか?
或いは2年目の綿流しで行方不明になった北条母の変装とか(共通点として目が赤い)
返信する
Unknown (JS)
2009-08-13 22:35:42
さあてどうでしょうかね。

ちなみに暇つぶし、目明し編の頃は「鷹野が悟史の変装ではないか」というような意見もありました。何せ同じ金髪ですから。そしてその答えは…
返信する
Unknown (宇宙外生命体)
2009-08-14 13:21:42
ありましたねえ「三四=三十四(サトシ)=悟史説」てのが。
そう言えばぬいぐるみを持った悟史の姿の目撃証言が無いのは、鷹野が悟史に似た服装で玩具屋のぬいぐるみを買って偽装工作をしたからだって考察もありましたっけ。
漫画の宵越し編でも悟史に似たキャラが出て来ましたけど、結局悟史とは何の関係もない事が分かって何の為に似せたのか分からない。ってのがひぐらしには多いですね。
返信する
法則性を見出そうとする心性 (JS)
2009-08-14 18:45:33
まあひぐらしって入江の「リサさん」発言など実に様々なミスリードをバラまいてますからね。


しかも厄介なのは、作者すら意図していなかったものが言わば深読みされている場合もかなり多いことなんですよね(宵越し編は確実に意図的だとしても、鬼隠し編段階で悟史→鷹野というミスリードを作者がどこまで計算していたか全く不明)。また、鬼隠し編TIPSの「元気ないね。」など明らかに回収できていない要素もあります(リンク参照)。まあこのあたりは「園崎式」とでも表現しておくのが的確なように思いますがw


ただ、連続怪死事件がまさにそうであったように、アナロジーへの誘惑(まさに金髪という共通項で「鷹野=悟史」と考えるような!)というか、法則性を見出そうとする心性に対して作者が自覚的であり、そこに罠を仕掛けていたことはいくら強調してもしすぎることはないでしょう(「ひぐらし:綿流し編再考」なども参照)。


ついでに言えば、ばらまかれたミスリードが事件をより大きいものとプレイヤーに錯覚させた(あるいは各々の見たいものを見させた)わけですが、それによってひぐらしの評価が高まる一方、真相の暴かれる皆殺し編で批判が噴出する主要因となったと考えられます。
返信する

コメントを投稿

ひぐらし」カテゴリの最新記事