ひぐらしのなく頃に 卒 第9話の感想:闇落ち部活メンバー(?)の目的・神の視点は血に染まる?・眠りによって全てが終わる

2021-08-23 11:23:23 | ひぐらし

やっと最新話に追いついたで~。うーむ、正直あまり書くことがないが、今後に繋がる点をいくつか書いてみようと思う(ちなみに第7・8話の記事はこちら)。

 

・今さらOPの話

梨花に向って必死に走り続ける沙都子が闇に呑み込まれそうになった後、そこに差し伸べられる手があって握り返すと、救い出された先には不穏な表情の部活メンバーたちの姿・・・これが少し前からずっと引っかかってんだよなあ。

ちょっとあからさま過ぎるけれども、確かに冷え切った仲の梨花・沙都子が一緒に雛見沢を再訪するきっかけになったのは、大学生となった旧部活メンバーたちであったことは確かだ。その意味において、「ひぐらし業」の世界が生み出されるのに彼らは不可欠な存在だったとは言える。

しかし、仮にこの考察が正しいとすると、なぜ長い年月が経って雛見沢を出た者たちが共謀して沙都子が梨花を雛見沢にとじ込める方向に向かうよう唆したのか、という疑問が湧いてくる。雛見沢に残っていて実はそこで(梨花が長期的に離れたことで?)極めて大きな問題が起こりました、というのなら多少わからんでもないが、それなら梨花にそう訴えればいいだけの話で、わざわざ沙都子とエウアを邂逅までさせる必要がないからだ。

そしてもう一つは、いささかメタ的な読みになってしまうが、仮に旧部活メンバーが黒幕的な存在だとしても、その動機付けを描くのはあまりに唐突すぎるものとなってしまう、という点が気になる。つまり、これまでそう考えうるヒントが欠落しており、ひぐらし卒のOP段階でいきなり匂わせられても、後出しジャンケン的な印象しか持たれなくね?(つまり視聴者を納得させるのは難しくね?)ということだ。

まあこれは、「ひぐらし業」のOPで謎のシルエットがアウローラかと思わせて、与えられた名前こそ違ったのもの、結局類似の存在ではあったことも影響しており、普通にミスリード案件なのかもしれんね。

 

・善意が良き結果を導き出すとは限らない

正確には、鬼騙し編・綿騙し編と同じ沙都子の悪辣さがより目立つ、という感じか。

 

・鉄平ドゲザ―作戦

なるほど、こうして事前に大石に相談してたから、圭一たちに対する大石の冷めた発言があった、てわけか。

 

・大石さんチョロ(大石ちょろんどw)すぎ問題

(a)北条家だけでなく、圭一たちの話を聞いてから判断せーよ

まあその前にお注射されちゃったんで、ダム戦争や連続怪死事件以来の思い込みでミスリードされちった、てところかな。

(b)これだけ長時間二人して寝てたのは、さすがにおかしいと思わんのかねえ

相談を聞きに訪れたのに、野郎二人してグーグー寝てたら、「あれ、なんかおかしくね」ぐらい思わんのかな??まあそっから警察も知らんお薬注射された、とか気付くのは無理だと思うけど、ちょっと危機管理能力なさすぎやないか?

 

・お薬注射シーンが大石にしかないのはなぜ??

てことは大石が祭りの後でワイヤット=アープ化した(笑)のはともかく、鉄平はL5発症でない可能性が微レ存??にしては祟騙し編の決闘シーンの演出が謎すぎるわい。

たとえば鬼騙し編でも鬼明し編でも、レナの描写は常に「客観的に見た症候群発症者」であった(これは綿騙し編・綿明し編の魅音にも言える)。しかし、祟騙し編だけは、鉄平が圭一を強襲し、圭一がそれに反撃して殺害する(そうなったと思しき)シーンは赤く靄がかかっていて、他にない独特なものとなっていた。

となってくると、ひぐらし業の世界を観測している「存在」、あるいはその「目」自体がおかしい(おかしくなってきている)ってこと?じゃあそれは一体何者なんだ??

ひぐらし業・ひぐらし卒で描かれているのが虚構内虚である可能性を強く疑っているため、こういう点は特に気になりますた。

 

・まだだ、まだ終わらんよ!

3話で終結しない、だと・・・!?パターンを変えてきましたねえ。まあ言うてここまでは目新しい要素はそこまでないんだけどねえ。沙都子のお注射も赤坂や園崎茜などH173の投与が難しい存在にどうやって症候群を発症させたのか、について暗示する程度で、まあ正直ここまで何でもありな沙都子無双状態だったら、そこまで泥臭くリアリティに拘らなくても別に驚きはせんわ、て話である(正確に言えば、この世界で一つ一つの整合性に拘っていてもあまり意味はなく、メタ構造とどのような繋がりがあるかを考える方が先決と思われる、という話)。

むしろ、この世界のメタ構造についての考察を深めたいところなんだけど、今回は冒頭で述べたOPの話と、ひぐらし業で見えた謎の赤い靄(今回も踏襲?)が引っかかったぐらいで、あまり進展はなし、て感じでございます。


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