A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

楽&萩

2016年01月24日 16時11分17秒 | 陶芸
1月20日(水)




日本橋三越で開催されている
楽・萩コラボレーション展」を覗いてみた。

萩焼の坂倉新兵衛は深川萩の名家の十五代目。
楽吉左衛門は楽焼の楽家十五代目。
一楽,二萩、三唐津と言われる楽焼と萩焼の名手二人が
「乞食王子」よろしくお互いの立場を入れ替え
新兵衛が楽焼きを吉左衛門が萩焼を作陶しようと言う試み。

展示場の入り口今を時めく安部晋三の豪華な胡蝶蘭が目を引いた。
山口県(萩焼)が選挙区だからだろう。

左側の入り口には京都(楽焼)と言う事で千宗室の胡蝶蘭。パネルの写真は萩の窯場を二人で歩いている後姿。



展示は静かな環境で見学者には作品を手に取らせて見させている。

吉左衛門の萩焼には楽焼きに見るあのアバンギャルドの作風が表れている。ただロクロはお世辞にも上手とは言えない。
お座興ではないから真面目にロクロ修行するか止めちゃうかだろう。

新兵衛の楽焼きは吉左衛門の作風を踏襲しているように見えるが完成度は高いと思う。千利休の創意のもと長次郎が茶碗を造り450年近く、
赤楽、黒楽など手のぬくもりが感じられる「手捏ね」の楽焼の茶碗。
それらの潮流からは少し離れた所にある新しい茶碗とお見受けした。

見学後の感想
陶芸作家の余技を見ているようで真剣に鑑賞するものではないと思う。
両氏とも御自分の名前を惜しむべき。