森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

テイオウカイザイク(キク科)

2006年12月12日 | 自然観察日記
 ヘリクサムという名で知られているかもしれない。我が家のお隣の畑に栽培されていたものを秋に撮影したもの。テイオウカイザイクは「帝王貝細工」と書くのだそうで「貝細工」は花の雰囲気でなるほどという気もするが、「帝王」は豪華さを現したものだろうか。とにかく造花みたいな花でこの状態ですでにドライフラワーのようである。原産はオーストラリアやアフリカの乾燥地帯だから、極端に水分を節約した進化を遂げた一つの形なのだろう。水分条件の恵まれた日本の畑でも良く育っていて、住み心地は悪くなさそうである。しかし、瑞々しさは感じられない。
 花びらに見えるものは花弁でなく総苞片といわれるもの。花は中央部にある黄色のものだが花弁などを確認するために広げて見ることはしなかった。