森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

バンダ(ラン科)

2006年12月22日 | 自然観察日記
 今日は冬至。暖冬傾向は私にとっては大変ありがたいことである。冬の越後はいまだに好きになれない。もう春の到来をひたすら待ち焦がれる状態だ。
 久しぶりに三条の保内温室に入った。市民が気軽に入れるから、この冬のストレスを発散するには本当に良い場所だ。曇天でただでさえ薄暗いのに、温室内は樹が生い茂りさらにはガラスにアオコが付いているところもあって、中に植えられている植物にとってはかなり辛抱がいる状態だ。それでも、ところどころに花をつけてやさしく語りかけてくれる植物がある。
 バンダもそのうちの一つ。青い豪華な花はランの中にあっても上位に来るだろう。若い頃栽培したいと憧れた種でもあるが、いまだにその夢は実現していない。それはそれとして、網目文様の花とじっくり対話し満たされた時間を得ることが出来た。