森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ホトケノザ(シソ科)

2007年02月23日 | 自然観察日記
時に雑草扱いされるホトケノザもこの時期は愛でられますね。ゆっくりとつぼみが伸びだし咲き出しました。
 もともと秋に発芽し春に開花結実し、暑い夏には見られませんから1年生の草本なんですね。寒いけれど秋から春の時期に出来るだけ地に伏した形で生育し光をたっぷり受けて栄養を蓄えているようです。早春の花は他の植物が休眠状態で光をさえぎるものがない期間を狙って生育しています。ホトケノザもそういう性質を持って進化したものが森から野に進出してきたと考えてみました。無理があるかな?
 もちろん春の七草の「ホトケノザ」ではありません。春の七草のほうはキク科のタビラコの別称ですね。