森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

自然の造詣

2007年11月13日 | 自然観察日記
 葉の様子からタチヤナギと考えていますが、大きな「ん」の字形。自然のいたずら、ユニークな形になっています。多雪地帯に生きるヤナギが見せた適応の形です。越後の山には湿った重たい雪が降りますから白樺のような幹の粘りのない樹種は生きていけません。重たい雪に強いブナやユキツバキ、マルバマンサク、リョウブなどの生育するこの地域特有な植生が出来上がります。タチヤナギは河原などの湿った環境に息づいています。