越後はツツジの季節になってきました。その中で最も早いものの一つが、このミツバツツジです。庭先にある園芸ツツジの花を見る頃には、もうそのピークは過ぎています。里山ではカスミサクラを追いかけるように花を見せてくれます。でも数がめっきり少なくなってしまった種の一つです。越後のミツバツツジはユキグニミツバツツジという名前が当てられていて、多雪地帯に適応した種とされています。
何種類かのミツバツツジがありますが、見極めが結構難しいですね。群馬県にある種はトウゴクミツバツツジとされますが、これと比べて一見した違いを見出せません。花の色とか毛の多い少ないなどではなかなか分かりづらいもの。しかし、花の時期はかなりの差があって1週間から10日はあります。残雪の期間の長さに適応した形質なのかもしれません。越後の低山を彩る貴重な種で、やさしい清楚な花は心を癒してくれる存在ですね。