久しぶりの海岸散策でハタザオの群落に出会いました。砂地の原に白い花を咲かせています。正確にはハマハタザオというアブラナ科の植物です。市街地に近い環境から帰化植物かと思いがちですが在来の種です。茎は枝分かれすることなくひょろんと1本だけ伸びた姿は他にはない形質ですね。「旗竿」とはなかなか上手く表現したものです。
夕暮れ近いせいでしょうか、綺麗に開ききった花が近くになくてどの花もしぼみがちです。十文字の花が分かりズらいですね。花序の下のほうの花はもう終わっていて、実(朔果)は開出しないで花軸にピタッとくっついて成熟します。
直ぐ近くにはイネ科のスズメノチャヒキの仲間がはびこっていました。こちらは帰化植物。調べるとヒゲナガスズメノチャヒキということになりました。のげの長い実が特徴的な植物ですね。海岸に近い市街地の空き地にはよく見かけます。(チャヒキとはカラスムギの別名だそうです)