久々に興奮しました。野生のエビネに遭遇しました。ちょうど開花期で30株ほどの群落が出来ています。紛れもなく野生種で連綿とこの地に生き続けていた集団なのでしょう。越後ではもともと個体数は少なく、さらにほとんど野生のエビネは乱獲されてなくなったと聞いていますが、女神が私に幸運を与えてくれたようです。
豪雪地のエビネ、本当に貴重な存在です。やや傾斜地に生育してはいるものの大木に保護されて土壌は安定しているようで、しばらくは安心していられる環境です。しかし、それほど栄養状態は良いようではなく細々と暮らしている風情です。この種がこれからも永遠に存続していくにはどういう保護をしたら良いのか考えて生きたいと思います。とりあえずは少々皮肉な話なのですが、生育地を秘密にすることなのです。
そういえばクマガイソウの生育する谷にももう10年も足を運んでいません。その後上手く暮らしているのかどうか、近いうちに訪ねてみようかと思うようになりました。
そういえばクマガイソウの生育する谷にももう10年も足を運んでいません。その後上手く暮らしているのかどうか、近いうちに訪ねてみようかと思うようになりました。
園芸品として市販されているものと比べても意味のあることではありません。しかし、かつて三浦半島で出会った野生のエビネに比べて淡い色が第一印象です。樹林下の少し薄暗い光の中では淡い色に変化するのでしょうか。雪国という厳しい環境に適応し地味ながらも品のある花姿に深い感銘を覚えました。