森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒョウタンボク

2010年05月30日 | 自然観察日記
果実が2個融合してつくことからヒョウタンボクといいます。長岡辺りでは余り見られませんが、新潟の海浜公園あたりに沢山生えていました。白い花が1対咲くのですが、やがて黄色い花になることからキンギンボクというなかなか洒落た別名を持っています。 
 赤い実は美味しそうなのですが、この種だけは口にしないことです。「嫁殺し」とも言うもう一つの別名があるくらいの有毒種ということになっています。「赤い」液果は誰かに食べて欲しい信号、鳥類はこの実を食べても大丈夫なのでしょうか。あるいは木に登る小動物が食べてもいいのでしょうか。どうしてヒトだけ仲間はずれにされているんでしょうね。

ホウチャクソウ

2010年05月30日 | 自然観察日記
チゴユリはすでに終わりましたが、チゴユリ属のホウチャクソウはまだ花があります。湿り気のある半日陰の草むらに結構群生しているのですが、その気にならないとつい見過ごしてしまいそうです。下に垂れ下がる花は、お寺の軒にぶら下がる宝鐸(ほうちゃく)という大きな風鈴に見立てたものとか。そういう話を聞くと名づけた人の見識や心根を想像しながら、控えめな花であっても愛着を持ってしまいます。