森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミノムシ

2011年02月05日 | 自然観察日記
高木は枝折れが随所に見られて損傷が大きいですね。低木は雪の下、重みでへし折られているのが多々あることでしょう。しかし、しぶとく生き残るのが雪国の種。湿った雪は着雪という現象が生じます。枝折れして失う量より新しく再生する量が多ければその木は生長しますが、少なければ年々みすぼらしい状態になってやがて枯れることになりますね。
多く積もった雪上を歩いていると、目線が1~2mも高いわけですから何かないかと探しているとミノムシの巣が目に留まりました。小さな枝を巧みに使って糸で絡んだ巣はいつ見ても感心させられます。この位置は地面から3mほどの位置。どんな大雪でもここまでは埋まらないでしょうから、そんな計算が本能の中に組み込まれているのでしょうか。