森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ビカクシダ 胞子

2011年02月20日 | 自然観察日記
ビカクシダの胞子は長く垂れ下がる葉の裏側に付きます。胞子はびっしりと付いた胞子のうの中に形成されるのですが、その胞子のうがご覧のとおり綿毛のように盛り上がるほどで、生産される胞子の数は天文学的な数字が予測されます。その中の何個が次世代の個体になっていくのかと考えると、胞子生殖というのはあまり効率的でもないなぁと思いますね。
それはそうと、胞子のう群との境目をアップで見ると地図のようで面白いですね。その景観ばかりでなく、胞子になるかならないかの「決め」はこの境目で起きているはずで、その決定過程を想像することも面白いことです。

ビカクシダ

2011年02月20日 | 自然観察日記
温室植物では結構定番でどこの温室にも見られます。熱帯性の着生シダで形態がユニークなのでもてはやされいるようです。その新芽(新葉)が綺麗でカメラを向けました。このシダ、葉に二形態あり着生物に巻きつくように広がるものと外側に長く垂れ下がるものです。この新葉はどちらかを特定することは出来ませんが、発生している位置関係から巻きつきの方かな・・という感想です。その分かれ道は何に因るのでしょうか。