森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コンロンソウ

2018年12月12日 | 自然観察日記
小川の縁にコンロンソウが咲いていました。谷筋の湿った場所を好むアブラナ科の多年草です。新潟では新津あたりで観ています。県内の分布は限られていて阿賀野川沿いや佐渡、県北に多く見られ中越以南はほぼ見られない種です。ところが葉が広いヒロハコンロウソウという種も県内には自生していますが、こちらはほぼ県内の山沿いから深山に見られます。苗場地域や湯沢地域を含め県境にはところどころ確認されています。新潟県内の分布には別の要因が絡んでいるものと思いますが印象としてヒロハコンロンソウは北方系の種、コンロンソウはそれより低地か南にも生育する種と考えています。