新潟県内にはアケビの仲間が3種見られます。アケビとミツバアケビ、それにこの2種の雑種とされるゴヨウアケビです。アケビは全縁の小葉が5枚、ミツバアケビは緩い鋸歯を持つ小葉が3枚。ゴヨウアケビは緩い鋸歯を持つ5枚の小葉で、確かに両種の形質が混在しているように見えます。
3種が混在している場所はあまりないのですが、経験的に新津丘陵や弥彦山塊あたりに見られます。長岡や魚沼はミツバアケビ一色でアケビはどちらかというと海岸に近い地域に多く見られます。ゴヨウアケビは海岸に近い地域と弥彦と新津を結ぶ線より北側に多いように思えます。ミツバアケビは多雪地に適応した種でアケビは暖地系の種、その接触するあたりにゴヨウアケビというふうにと捉えています。