ナガバノスミレサイシンは葉の変異がたくさん見られて興味深いことでした。切れ込みのない長めの単葉が最も多い形質ですが、あまり葉長が長くないものや中には深く3裂するものもあり形質が安定している種ではないように思えました。
以前からこの単葉を持つものが何かわからず宿題としてきていたものです。ナルコユリの幼個体と知ったのはそれほど古いことではなく、県外の山野を歩く機会が多くなってからようやく正体を知ることができたものです。新潟にはミヤマナルコユリという種が自生していますが、私の知る範囲ではこのような葉を見せる時期はないように思います。