一つの個体が作る花の数としてはかなり多いものではないでしょうか。それぞれに種子を複数作ると思われますから生産する種の数はどれくらいあるのでしょうか?その割にはオオカサモチの個体は決して多いものではありません。
オオカサモチの葉は細かく切れ込んでいます。個人的にオオカサモチは今まで新潟県内では見ていません。しかし、新潟県内にも自生はあり飯豊山塊や苗場山塊などの高所に確認されています。どちらかというと点在するようです。
変わった名前で「礫地に生えるグミ」という意味なのだそうです。白骨温泉でも観ている種で上高地にもありました。中部以北の高所に自生していて新潟県内では見られない種です(例外的に白馬岳に接する蓮華岳の下あたりで採集された記録がありました。一応県内)。スグリの仲間で果実は食用になります。
ザリコミは雌雄異株の植物ですから、この株は雌株になります。スグリの仲間はどれも果実が一杯ついていますが、小さな実が付いていましたが鈴なりというほどの感じではありません。まだ、花も見たことがありませんし、熟した果実に出会ったこともありません。一度食べてみたいものと思っています。
サクラ属の種がもう一種。シウリザクラだ出てきました。個体数はかなりあるのでしょうが花の季節でなく実もまだ色づいていないせいで目に留まりません。小さな木がありましたが果実を確認できませんでした。サクラ属でもウワミズザクラに近い種でいわゆる狭義のサクラ属(ケラスス)ではありません。花がブラシ状になって咲くタイプです。