森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオカサモチ

2018年07月27日 | 自然観察日記
中部以北の山地から高山帯の草原に自生する大型のセリ科多年草。高山の草原にニョキッと立っている様は白髪の仙人の姿などになぞらえてしまいたいほどの不思議な雰囲気を醸し出します。

オオカサモチの花

2018年07月27日 | 自然観察日記
一つの個体が作る花の数としてはかなり多いものではないでしょうか。それぞれに種子を複数作ると思われますから生産する種の数はどれくらいあるのでしょうか?その割にはオオカサモチの個体は決して多いものではありません。

オオカサモチの葉

2018年07月27日 | 自然観察日記
オオカサモチの葉は細かく切れ込んでいます。個人的にオオカサモチは今まで新潟県内では見ていません。しかし、新潟県内にも自生はあり飯豊山塊や苗場山塊などの高所に確認されています。どちらかというと点在するようです。

エゾムラサキ

2018年07月26日 | 自然観察日記
ワスレナグサのようにも見えましたが少し花が大きいように感じも落ち帰って調べました。上高地にはエゾムラサキが自生することがわかりこの種と考えました。

エゾムラサキの花

2018年07月26日 | 自然観察日記
ムラサキ科の花の特徴を持つ可愛い花ですが、焦点が合わないのが残念です。とはいえ花だけを観ていても何の種かは判断できません。葉やその他の形質を観て初めて特定できます。

エゾムラサキの葉

2018年07月26日 | 自然観察日記
外国産のワスレナグサは各地でかなり野生化していてしばしば惑わされます。エゾムラサキはワスレナグサとよく似ていますから浅い山や人里近い場所は特に注意する必要があります。

ザリコミ

2018年07月25日 | 自然観察日記
変わった名前で「礫地に生えるグミ」という意味なのだそうです。白骨温泉でも観ている種で上高地にもありました。中部以北の高所に自生していて新潟県内では見られない種です(例外的に白馬岳に接する蓮華岳の下あたりで採集された記録がありました。一応県内)。スグリの仲間で果実は食用になります。

ザリコミの果実

2018年07月25日 | 自然観察日記
ザリコミは雌雄異株の植物ですから、この株は雌株になります。スグリの仲間はどれも果実が一杯ついていますが、小さな実が付いていましたが鈴なりというほどの感じではありません。まだ、花も見たことがありませんし、熟した果実に出会ったこともありません。一度食べてみたいものと思っています。

梓川越しに見る穂高連峰

2018年07月25日 | 風景
梓川沿いに明神池まで行く途中には随所に景観の良い場所が出てきます。この日は絵にかいたような晴天で梓川越しに見る穂高連峰の美しいことこの上もありませんでした。

シウリザクラ

2018年07月24日 | 自然観察日記
サクラ属の種がもう一種。シウリザクラだ出てきました。個体数はかなりあるのでしょうが花の季節でなく実もまだ色づいていないせいで目に留まりません。小さな木がありましたが果実を確認できませんでした。サクラ属でもウワミズザクラに近い種でいわゆる狭義のサクラ属(ケラスス)ではありません。花がブラシ状になって咲くタイプです。