森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タガソデソウ

2018年07月24日 | 自然観察日記
白骨温泉でたくさん見ていたタガソデソウが上高地にも沢山あってちょうど花盛り。花の終わったシウリザクラに変わって出迎えてくれたようです。再び取り上げておきます。

ミヤマザクラ

2018年07月23日 | 自然観察日記
低木でサクラの仲間が現れました。果実の季節ですが、カスミザクラなどの果実の付き方と違って見えましたからカメラに記録。果実そのものはカスミザクラやソメイヨシノなどとは大きな差異を感じませんが、とにかく苞葉が目立つのです。後で調べてミヤマザクラと判明しました。

ミヤマザクラの葉

2018年07月23日 | 自然観察日記
もともと深山性の桜ですから出会うことが少ないサクラですが、花を観たことはあります。しかし、果実の季節はあまり注目していないのでしっかり確認したことがありませんでした。

ミヤマザクラの花序

2018年07月23日 | 自然観察日記
花はサクラ属の花で共通しますが、花序が総状花序で他のサクラ属と違います。花の季節が葉が出てからでかなり遅く、桜気分が終わっている頃に咲きますからそういういみでも注目されないサクラです。

ショウキラン

2018年07月22日 | 自然観察日記
久しぶりにショウキランを観ました。花盛りでとても美しい状態です。葉緑体を持たない菌類に寄生するいわゆる腐生植物です。広く分布しているようですがめったに出会わない種で私も過去に2回ほどしかありませんが、上高地ではこの個体以外にも一箇所で見かけました。上高地のエリアにはかなりの頻度で生育しているようです。

ショウキランの花

2018年07月22日 | 自然観察日記
名前の由来は鍾馗(しょうき)さまからきているのですが、烏帽子をかぶった姿なのだそうです。葉を持たない腐生植物という生態でありながらなかなか美しい姿は他のランにはない形質です。

ショウキランの住む環境

2018年07月22日 | 自然観察日記
周囲はササが生い茂る環境でその隙間に生えていました。もう一つの個体もササ薮の縁に自生していました。過去に見たショウキランは近くにササがあった場所と道路わきの腐食の堆積する場所ですからササとの関係は必ずしも一致していません。

ケショウヤナギ

2018年07月21日 | 自然観察日記
上高地と言えばケショウヤナギという個人的な先入観があって観察する最重要な種でした。河童橋の脇に大木が何本かあって解説版もあり大いに勉強させられました。ヤナギの仲間は何度学習しても実につかないグループです。しかし、敬遠していてはいつまでも乗り越えられませんから無駄と思っても挑戦しなければなりません。

ケショウヤナギの果実

2018年07月21日 | 自然観察日記
ヤナギの仲間は雌雄異株ですが雌株には果実が付いていました。ケショウヤナギという名前は、植物学者牧野富太郎博士によるのだそうです。春先になると白い粉を吹きまるで化粧をしているような姿になるとか。そんな姿を見てみたいところですが目の前にあるのは「ヤナギの木の大木」です。そこにやや細長い果穂がついていて、今回はケショウヤナギの果穂のの印象を記憶にとどめることにしました。

ケショウヤナギの樹肌

2018年07月21日 | 自然観察日記
特別大きな特徴があるわけで張りません細かく建て割れした樹皮です。ケショウヤナギは長野県と北海道に自生している珍しいヤナギというイメージでした。長野県内では上高地以外にも見つかっているようでかつてのような扱いを受けていない気がしました。

ケショウヤナギの大木

2018年07月21日 | 自然観察日記
河童橋の脇に立つケショウヤナギは20mを超す高木で数本ありました。明神橋まで歩く中でケショウヤナギかなと思う個体がないわけではありませんでしたが決め手に欠き不明種扱いです。亜高木のヤナギの種がいくつかありましたが、花のない個体は断定することが怖くて今回はパスにしておきます。

合体する高木

2018年07月20日 | 自然観察日記
梓川の右岸を明神池まで歩きました。左岸の道に比べ人通りが少なく森も深い感じです。ところがその森を構成する木々がとても面白い顔を見せていました。その一つが合体する木々が多いことです。これはコメツガとネズコの針葉樹の間にダケカンバが割って入った形です。狭いところで発芽してそれぞれがここまで大きくなった姿なのでしょう。これから先はいずれかが競争に負けて枯損することになると思いますが勝者は何になるのでしょうか。