山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

恐竜と生きてきたイチョウ

2011-01-04 22:40:07 | 植物

 初詣でみた乳イチョウ。 樹齢が600年だという。周囲は8m, 高さが28mという堂々としたものだった。

 人類誕生前の恐竜が生きていた時代、イチョウはすでに地球に根を張っていた。われわれ人類にとっての大先輩にあたるわけだ。 イチョウはきっと新参者の人類のエゴイズムを苦々しい思いで見つめてきたに違いない。

 イチョウが寺社に存立することは、自然とともに生きてきた日本人のせめてもの良心の証かもしれない。 「畏れ」という感情は、日本人の誇るべき品性にあたると思う。 

 とはいえ、私の若かりしときには、「畏れ」なんて否定・反発してきた。 教科書に載っていた「唐木順三」の「畏れという感情」のエッセイなんてナンセンスだと思っていた。 こんな感情を中高生にわからせようとするのは時代錯誤じゃないかと。

 巨樹を見上げるとき、理由のいかんによらず、「畏敬」というものが湧いてくる。 小さいときから巨木や巨樹、さらには大自然との「出会い」を大切にすべきですね。

コメント
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