遠州佐久間のそばまつりの会場で「ゆべし(柚餅子)」を買った。 柚子・クルミ・ゴマ・みりんに豆味噌を詰めて蒸し、2ヶ月ほど寒風で干した保存食品ということだ。
山間地で古くから伝承されているので田舎風味の味わいの深さがある。 「干す」というのは大変な作業であることが昨年の経験から痛感しているので、この食品の価値の一端がわかる。
「ゆべし」といえば、クルミ入りのお菓子を連想していたが、これは暖かいご飯に会うような気がする。 味噌と柚子を中心とした深い味が噛むほど出てくる。
酒やお茶飲みにもぴったり。 高給料亭に出されてもいいくらいの品と自己主張がある。 急峻な山間地で育まれた誇りが凝縮されている。 お薦めでーす。