粉雪が舞う寒さのきょう、南朝と北朝とが争ったという遠江の山城、「大平城(オイダイラ)」を見学した。
山城の広さはかなりあり、「掘割」もかなり深く、攻め込むのがむずかしそうな場所だった。 教育委員会がかなり城沿いに樹木を伐採したのでわかりやすくなったが、以前、見に来たときは樹木が多くて山城の概要がよくわからなかった。
試験掘りの「トレンチ」や枯葉の下には400点以上の土器のカケラが発見された。 その多くは鎌倉時代の大きな「水甕」であったという。 なかには、中国から輸入された磁器や「天目茶碗」も発見された。
午前午後にわたって案内があり、約300人くらいの参加者があった。 地味な山城を見に来るという日本人の好奇心の強さに驚いてしまう。