1977(昭和52年)に完成した、「船明(フナギラ)ダム」の放水が続いている。 天竜川最後の電源開発であるこのダムは、山間にあるというより町へと続く中間点にある。
世界最大級と言われる9門の水門のうち、3門で放水が行われていた。
雨が少なくともこれだけの水量があることにびっくりする。 広くて穏やかな水面を利用して、カヌー・カヤック・ボートなどの練習風景も時々見ることがある。 国体などのスポーツ大会で漕艇競技の会場にもなっている。
また、オオタカなど野鳥の豊富な探鳥地としても有名だ。 この映像の左側が発電所。 ゴミが集積したり土砂が沈殿したりの悩みはいうまでもない。
松本清張の小説『状況曲線』にも登場するサスペンスな場所でもある。 地名は「ふな+あきら」がなまって「ふなぎら」となったらしい。
この近くの道の駅「花桃の里」を拠点に散策会を行っている。 花を大切にしている山里のしっとりとしたたたずまいが魅力的。 売店の花桃ソフトクリームがおすすめだ。