山が隠れた。
といっても、谷から湧き出す霧が山を消したのだ。
お盆の5日間の連続雨模様は大人の気分を憂鬱にする。
しかし、天使はいのちそのもの。
多少の雨でもめげずに茹でたジャガイモを水で冷やしている。
昨日の「野のお弁当づくり」も天使だけで作成している。
冷えたジャガイモの皮むきをする。
巨大じゃがいも「どーもくん」をみんなで食べることにする。
雨が少しでも止むとゲリラチックに道や畑にくりだす。
初めて天気が良くなり星がちらほら見えてきたころ、天使たちは東方に帰っていった。
来年度は近くの小学校が閉校になる。
子どもの声がなくなった中山間地に一時的ではあれにぎわった瞬間だった。
人を育む豊かな中山間地から学校がなくなることは、日本の学校機能そのものが麻痺していることは言うまでもない。
終戦記念日のきょう。
「ほんとうのこと」を振り返る日でもある。
自然の中で天使のいのちの躍動が充満する。
それを生かす教育力を地域にとりもどさなければならない。