山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

元旦の新聞社説を読む

2016-01-01 23:00:38 | 意見・所感
 正月は各新聞社の「社説」を読むことにしている。
 というのも、ふだんの社説はまったく読まないからでもある。
 同時に、日本の針路について各新聞社はどういう展望をもっているかを探りたいからでもある。

       
 「日本経済新聞社」は、日本経済の生き残る条件としてEUで成功しているスイス・オランダを例にして、「優秀な人材を世界から引き寄せる国の魅力」が必要だとしている。
 かつての日本のように「追いつき追い越せの時代」に再び突入したというが、同じ繰り返しの対応では新鮮さがない。

                           
 「読売新聞」は、紙面の半分を使った饒舌な社説を載せているが、安倍内閣の成長戦略の実現に期待を寄せる。
 以前のようなヒステリックな論調はなくなったが、原発の再稼働・新増設推進などを謳っているところは読売らしい。

    
 「毎日新聞」は、「自立した個人の多様な声が反映される社会」の実現が社会の分断から融和への鍵とする。
 総論としては納得がいくが抽象的過ぎて説得力がない。

                        
 「朝日新聞」は、冒頭に「地球が、傷だらけで新年を迎えた」と危機感が漂う社説が始まる。
 「理念より実際的な解決への理解を広める」ことで、「連帯や共感の再生への取り込み」を構築していく重要性を指摘する。
    
                       

      
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2016年 あけましておめでとうございます

2016-01-01 00:29:21 | 意見・所感
 縄文人が一万年以上をかけて育くんできた「黒土」のおかげで、食べきれないほどの野菜をいただいております。
 縄文人に学び、今年も平和で循環型の暮らしが持続できるよう祈念いたします。
                2016年 元旦

                        
最近の地質学の成果から衝撃の事実が注目された。
 それは日本にフツーにある「黒土」は縄文人による焼畑農業による人為的な遺産だというのだ。

 それを1万年以上も継続してきた例は世界的にも珍しいという。
 焼畑によって地力をつけ、さらに森を再生するという循環型の暮らし、自然との共生を続けてきたわけだ。

    
 今の経済成長は自然破壊・地球犠牲の上に成立する。
 地球や人間を犠牲にしない「幸せの経済成長」の原点は縄文文化にあると思う。
 それを現代的に実現するにはかなり慎ましい暮らしになる。

                     
 ひるがえって、わが地域の集落の暮らしはそれに近い日々がある。
 このことを糧に今年も生きていこうと思う。
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