山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

生きている奇跡を称えたいが有毒だよ

2022-04-04 23:15:13 | 生き物

 アリのようなデカいのが歩いていた。ときどき見かける「ツチハンミョウ」だ。お腹が異常にデカい。土の中で4000個の卵を産むというからなのか。この中から生き残って成虫になるのはわずかだというから、この成虫はその奇跡の生き残りだったわけだ。生きていること自体が奇跡なのだ。考えてみると、人間だって産まれたこと自体も奇跡だと言える。だから、生きていること自体に感謝しなければならないね。

   

 ハンミョウとは、多彩な色の羽をもつ昆虫だが、「斑猫」と表示する。この「斑猫」とは獲物を追いかける俊敏な動きのある猫の動作を言う。確かにハンミョウを手で捕まえるのは難しい。そのハンミョウと「ツチハンミョウ」とはつながらない。

 幼虫はハナバチに寄生してハナバチの卵や花粉を食べて成長する。翅は退化しているので飛べない。つまり、羽がなくても敵を倒すだけの毒を持っているからなのだろう。

             

 今まで目撃していた「ツチハンミョウ」は青色のメタリックな色だったが、今回は角度の違いからなのか緑色に近かった。枝でちょんちょんとつついたら、擬死して固まった。すると、関節から黄色い体液を出すというが、それはなかった。その体液こそ、皮膚炎を起こす毒だと言われる。直接手で触らなくて正解だった。

 サド伯爵が売春婦を毒殺しようという容疑で捕まったとき、このハンミョウの粉を持っていたという。また、忍者が暗殺を目的に利用していたという話もある。どちらにせよ、直接触らないのがいい。

コメント
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