10所帯しかないわが集落の超ミニ地域マガジン『小さな山里のアナザーワールド』第5号を発行する。毎回パソコンやプリンターのトラブルで手こずっていたが、今回はプリンターが比較的「お利口さん」してくれたので、先月末に100部ほどを印刷することができた。
内容は、自分が住んでいる地域の植物・生きものの紹介と地元の歴史の証言を編集している。郷土史は図書館で見られるものの、その中心はやはり町の中心部だけの資料しかないのが現状だ。しかも、植物や動物・昆虫などの地元の記録はゼロに等しい。
歴史も人物も自然も、都会や町にしか資料が残されていない。それは大河ドラマと同じじゃぁないか。歴史に翻弄されたフツーの人間ドラマや忘れられたような動植物を残すのも大切だと2018年創刊する。A4判5枚裏表のミニ情報誌で、1年に1回のスローペースで無理なく手作りの編集・印刷をしてきた。
おかげで、カンパや切手をはじめメール・お手紙を毎回のようにいただいている。ときには直接お電話をかけてくださるかたもいる。とくに、故郷を離れたかたの思い入れが熱い。これらをバネに命が続けば第10号まではなんとか到達していきたいものだ。
ところで、この小さな冊子を綴じるにあたって、中国製のステープラーの質の悪さに毎回地団太を踏む。針がすぐ折れてやり直すことたびたび。購入した時は中国製であることを確認しなかったせいもあるが。また、印刷インク代が高くてしかもすぐ無くなってしまう。安いインクを使うとトラブルも少なくない。というわけで、毎回の苦闘を経て発行があるのだが、それらを読み取る受け手が少ないのが残念。でも、毎回楽しく作業をしていることだけは間違いない。