先週は地元でも八重桜の満開だった。わが家でも、「松月」という八重桜が満開。和宮様は、開花8割くらいの「松月」の花を収穫していく。周りは八重桜の代表の「関山(カンザン)」が圧倒的に多い。それもそのはず、見事な濃桜色たっぷりの八重だからだ。しかし、「松月」は、ほんのりした淡い桜色なので、関山より赤系色が弱い。だから、これを塩漬けにするとなると、桜色がうまく出るかどうか、和宮様は心配しながら作業を行っている。
花が全開したものは白っぽくなるので、開花しつつある蕾を狙って収穫していた。収穫した花はよく洗わないと、ゴミや虫も付いている。きれいになったその花を一晩塩漬けし、水が揚がったら白梅酢液に二晩漬けていく。そうして、家庭用重石で圧力をかける。
さらにそれを、平ザルに花一束づつ並べて、天日干しにかける。これが天気に翻弄されるのだ。なかなかカラリとした快晴に恵まれない。
なかなか乾ききらないので、天日干ししてから室内で灯油ストーブや扇風機で乾かしていく。涙ぐましい作業に勤しむ。おかげで、部屋のなかは桜と梅酢のミックスした匂いが漂う。
ここまでやれば、ゴールは目前となる。手間がかかるので忙しい主婦ではなかなか手が出ない。今回だけは家庭用乾燥機で乾かして仕上げとする。